気象トピックス・コラム
空もよう
台風7号がお盆休みの日本を直撃、早めの備えと警戒を

◆この先1週間のポイント
・連休明けに台風7号が本州に上陸、縦断の恐れ。早めの備えを。
・猛暑日・真夏日と熱帯夜が続く。引き続き熱中症対策を。


週間予報【8月12日(土)~18日(金)】

台風7号は、非常に強い勢力に発達し、11日(金)13時の時点で、小笠原諸島を暴風域に巻き込みながら北上を続けているものとみられます。小笠原諸島では、12日(土)にかけて、暴風・高波・高潮・大雨に厳重な警戒をしてください。
台風はその後も発達しながら北上を続け、週明けに日本の南に達するでしょう。その後、日本列島に上陸する恐れがあり、お盆休みに大きな影響を与える可能性があります。

週明け14日(月)以降の予報円はまだ大きく、進路は定まっていません。西日本の太平洋側を進む可能性や東日本の太平洋側を進む可能性がともにあり、上陸の後は日本列島を縦断する恐れがあります。

九州から東北にかけての太平洋側ではすでにうねりを伴い波が高くなっています。台風の北上とともに、波はさらに高くなり、しける海域もあるでしょう。海水浴の季節ではありますが、3連休中も海のレジャーは十分な注意を払い、状況次第では中止する判断も必要です。

また、3連休中も湿った空気が流れ込みやすい北日本の太平洋側や関東甲信は雲が広がりやすく、雨や雷雨で激しく降る所があるでしょう。西日本や東海・北陸も、連休中ごろまでは晴れますが、後半に向けて天気は下り坂に向かい、12日(土)以降は局地的な激しい雨や雷雨がある見込みです。

連休明けに風雨が強まる地方は、今後の台風の進路次第で変わってきます。台風が接近・上陸・縦断の恐れがある地方では、早めの備えが必要です。雨どいや側溝の掃除や避難用品の準備、停電に備えて懐中電灯や携帯電話のモバイルバッテリー、非常食の準備などをしておきましょう。ハザードマップをあらかじめ確認し、避難経路を把握しておいてください。気象庁の危険度分布を確認し、土砂災害や河川の氾濫の危険度が高まったら、早めの避難をお願いします。

お盆休みの帰省ラッシュのタイミングに、鉄道・飛行機・高速道路などに影響がでる恐れがあるため、最新の台風情報とともに、交通情報や道路情報の確認をしてください。予定の変更なども含めて余裕を持った行動を心がけることが大切です。


気温は平年並みか平年より高いでしょう。東日本や西日本を中心に猛暑日や真夏日が続く見込みです。また、夜間も気温が下がらず最低気温が25℃以上の熱帯夜が北日本でも続く時期があるでしょう。立秋を過ぎ、暦の上では秋を迎えてはいますが、まだまだ残暑は続きますので、十分な熱中症対策が必要です。のどが渇く前のこまめな水分補給や昼夜を問わないエアコンの使用などで涼しい環境を作ってください。

この先1週間は、台風の動きと厳しい残暑に十分な警戒が必要です。