健康
11月12日は、「皮膚の日」です。これは、日本臨床皮膚科医会がいいひふ(1112)という日付の語呂あわせで、1989年に定めたものです。日本臨床皮膚科医会は、この日に皮膚についての正しい知識や理解を深めてもらうために、毎年、この日の前後に、全国で、一般の方々を対象に、講演会や皮膚検診、皮膚についての相談会などを行っているそうです。
肌の悩みのひとつに「肌荒れ」があります。肌荒れは、気温と湿度に大きく関係があります。
気温が低く、湿度が低いほど肌水分は減少し、肌荒れしやすいためです。気温が低くなると、血行不良や代謝の低下も起こります。また、湿度の低下で、肌が水分不足になるのです。これから気温がますます低くなっていくこの時期は、お肌のケアが重要になってきます。
全国の主要都市のこの先の湿度の変化を、平年値で見てみます。これから急激に湿度が低くなっていくのは、太平洋側の東京です。11月から12月にかけて、8%も下がります。11月の湿度は64%なのに対し、12月は56%です。
仙台では、9月から11月と、2ヶ月かけて10%と急激に下がっていきます。9月の湿度が78%、10月は72%、11月は68%です。
また、肌荒れには、日照時間も関係しています。「秋田美人」という言葉がありますが、日本海側の秋田県では、日照時間が短く、紫外線を浴びる量が少ないです。秋田の11月の日照時間の平年値は、83.2時間です。これに対し、東京は、149.8時間で、東京は、秋田のおよそ1.8倍も日照時間が長く、紫外線を浴びる量が多いのです。夏の紫外線に比べれば紫外線の量は少ないものの、これから冬に向かい、晴れることが多くなることによって日照時間が長くなる太平洋側では、お肌のケアは特に必要です。
気温や湿度・日照時間と、肌荒れと気象は大きく関係しています。これから冬本番を迎えますが、日本の冬の気象の特性は太平洋側と日本海側など地方によって大きく異なります。みなさんがお住いの地方にあわせた美肌対策を心がけてください。