気象トピックス・コラム
気象トピック
だるま朝日

 
月日の経つのは早いもので、12月も下旬を迎えようとしています。今年も残り少なくなり、初日の出をどこへ見に行こうか考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
 
日の出のときに見られると縁起の良いものに、だるま朝日があります。
だるま朝日は、冬の冷え込んだ朝に水平線から昇る太陽がだるまのような形に見える現象で蜃気楼の一種です。
だるま朝日が発生するには、冷え込みが強まることが必要です。水は空気より温度が下がりにくい性質があるため、冷え込みが強まると海水温と大気の温度差が大きくなります。そうすると、海面から発生した水蒸気に太陽の光が屈折して太陽がだるまのように見えます。
もう一つの条件は、晴れることです。当たり前のようですが、これがなかなか難しく、上空は晴れていても水平線付近にだけ雲がかかってしまうことがあるからです。このため、だるま朝日を見た人は幸せになれるとも言われています。
 
海から日の出が見える場所であれば、だるま朝日を見られるチャンスはありますが、有名な場所は高知県室戸市です。高知県室戸市は太平洋に突き出した地形のため、東にはだるま朝日、西にはだるま夕日まで見ることができる珍しいスポットで、朝がダメでも夕方にもう一度チャンスがあります。
他にも、千葉県銚子市の犬吠埼や茨城県の大洗海岸なども日の出をよく見られる場所として有名で、初日の出のスポットとしておすすめです。
 
本格的な冬を迎え、寒くて外に出るのが辛い季節になりましたが、よく晴れて冷え込みの強い日はだるま朝日を見られるチャンスがあります。皆さん、防寒対策を万全にして、だるま朝日と幸運を手に入れに行かれてみてはいかがでしょうか。初日の出がだるま朝日なら、来年は良い一年になるかもしれないですね。