気象トピックス・コラム
空もよう
北海道は平地でも雪、東・西日本は寒暖差に注意

◆この先1週間のポイント
・3日(木)以降、北日本に強い寒気が南下し平地でも雪の所あり。
・西・東日本はおおむね晴れる日が多く、街中でも紅葉が始まる冷え込みに。


週間予報【11月2日(水)~8日(火)】

11月のスタートは、大陸から北日本に延びる寒冷前線や南の海上の前線を伴った低気圧などの影響で全国的に曇りや雨の所が多くなりました。特に前線に近い沖縄・先島諸島では、1日(火)の正午までの24時間降水量が300mmを超えた所もあり11月としての記録的な大雨となっています。2日(水)にかけて土砂災害や河川の氾濫などに注意してください。また、北日本や北陸でも大気の不安定な状態が2日(水)の朝くらいまで続きますので短時間強雨・落雷・突風・竜巻などに注意が必要です。その他の地方では2日(水)は天気が回復し晴れ間が戻るでしょう。

3日(木・文化の日)は、西日本や東日本の太平洋側は晴れますが、気圧の谷が通過する北日本や北陸は天気が崩れ雨が降る見込みです。気圧の谷の通過後は強い寒気が流れ込んでくるでしょう。4日(金)にかけて平地でも雪になる目安となる上空1500m付近に-6℃以下の寒気が北海道をほぼ覆う見込みです。北海道では平地でも雪が降り、初雪の便りが届きそうです。また、6日(日)には、同様の寒気が青森付近にまで南下してくるため、東北北部の平野でもみぞれや雪になる可能性があります。稚内や旭川では初雪の平年日が10月19日とすでに過ぎており、札幌や釧路、青森・盛岡などもそろそろ初雪の季節を迎えます。冬タイヤへの交換などの冬支度は初雪前にすませておきましょう。
東日本や西日本は、4日(金)以降は高気圧に覆われておおむね晴れる日が続きますが、5日(土)は気圧の谷の影響で雲が広がりやすい所がある見込みです。

気温は、強い寒気が流れ込む4日(金)以降、全国的に平年より低めの日が続く見込みです。特に札幌では最高気温が一桁の日が続き、寒さがぐっと増すでしょう。東日本や西日本でも最高気温が20℃以下の日が多くなる見込みです。


また、朝の冷え込みも強まってきます。東京や大阪でも最低気温が10℃以下の日が続くようになるでしょう。紅葉は最低気温が8℃を下回るようになってから2~3週間ほどで見ごろを迎えるといわれています。いまは東北の標高の低い所や東・西日本の山沿いなどで見ごろを迎えている所が多いですが、東・西日本の街中でも11月下旬から12月上旬くらいに見ごろを迎えそうです。南北に長く起伏に富んでいる日本列島では紅葉の見ごろが長く続きます。紅葉は秋から冬に向かうひとつのステージのようなものと感じられます。これから寒さが少しずつ増してきますが、紅葉を楽しみながら深まる秋を満喫し冬への準備をしてください。