気象トピックス・コラム
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うるさい季節

 
月日の経つのは早いもので6月も半ばを迎えようとしていますが、皆さんは今の季節に活動が活発になるものをご存知でしょうか。
 
それは、ハエや蚊などの虫の活動です。虫にとっては人間が汗ばむぐらいの陽気が最も元気になる気温で、蚊は大体15℃以上で人間の血を吸い始めると言われており、25℃~30℃の人間にとっては暑いくらいの気温が最も活動が活発になるうるさくなる気温なのです。東京などで25℃以上の夏日の割合が多くなるのは6月です。「五月蠅い」と書いて「うるさい」と読みますが、旧暦の5月は新暦で6月にあたり、この時期からハエや蚊の活動が活発になっているのです。
先日、私は今年初めて蚊を見かけましたが、その日は5月なのに季節外れの蒸し暑い日でした。今年は例年より暑い日が多いので、蚊の動きが活発になるのが早かったのかもしれません。
 
ところが、蚊は暑すぎるのは苦手のようで、気温が30℃を超えると暑さで動きが鈍くなってくるようです。最高気温が30℃以上の日を真夏日と言いますが、この厳しい暑さになると私たち人間だけではなく、蚊にとってはさすがに辛い気温となるようです。
 
これからの時期は、昼間は暑さが厳しくても夕方になると少し涼しくなるので気を抜いてしまいがちですが、蚊については暑すぎる日中より夕方から明け方にかけての方が蚊に刺されやすいので注意が必要です。