気象トピックス・コラム
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沖へ向かう危険な流れ

 
連日各地で猛烈な暑さが続いており、この様な時に水のレジャーに出かける方も多いと思いますが、水辺には危険が潜んでいます。
 
海では、波が穏やかでも「離岸流」という見た目では気づけない岸から沖に向かう強い流れが潜んでいます。私も子供の頃、海水浴場でいつの間にか沖に流されて慌てたことがあります。
打ち寄せる波によって運ばれた海水は再び沖へ戻ろうとしますが、ちょうどその流れが集まるような地形になっているところがあり、その速さは秒速2メートル、時速で7キロを超えることもあります。このくらいの強い流れだと競泳選手でも流れに逆らって泳ぐのは難しく、その距離は数百メートルに及ぶこともあり、あっという間に遥か遠くまで流され大変危険です。
 
離岸流が起きやすいところは、遊泳禁止になっているので絶対に入らないようにすることが大事です。遊泳可能区域でも離岸流は発生することがあります。もし泳いでいて離岸流に乗ってしまったら、慌てて岸に戻ろうとしないことが大切です。離岸流の幅は10メートルから30メートルくらいなので、岸に平行に泳げばこの離岸流から抜け出すことができます。
 
季節は本格的な夏を迎え、海に飛び込みたいような暑さの日が多くなりますが、離岸流には十分に気を付けながら、海のレジャーを楽しむようにして下さい。